ゆるゆるヘッポコブログ

日常の中の読んだものや見たものをゆるく呟くエセブログ

ー1度は見てほしいアニメたちー~カウボーイビバップ~の巻

空はどんよりとした日が多くなり、町の歩道には枯葉の絨毯が至る所に点在するようになりました。

休日にはタイヤ交換する人もちらほら出現しています。

寒いですね。M君です。

相変わらず都市圏では色んなアニメの情報が飛び交っていますが地方ともなるとケーブルとかの契約を結ばない限りある意味グレーゾーンの域を脱しません。

好きな人は知ってるけど知らない人は調べない限り全く耳に入ってこないのが日常です。

なのでたまに新聞欄に(新)という表記があるといやがおうにもテンションが少し上がってしまいます。

今では少しずつ夜中の枠などでやっている感じですが十数年前は夕方の時間帯では物珍しいことこの上なかったと記憶しています。

そんなある日に新聞欄に新アニメの記事が。

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 右下のちっちゃい紹介文には何やら未来の賞金稼ぎのお話とかなんとか。

しかも夕方の4時頃。

たまたまその日家に居たこともあり何気なしにオープニングから見てみると、

 

「・・・・かっこええ!」

 

数秒後には感動してました。

この頃のアニメには珍しいジャズを基調としたサウンド。

ちょっと大人の香りのする世界観。

センスを感じさせる色調。

キャラ的にもスタイリッシュ感満載。

普段あんまり感動しない自分がこともあろうかオープニングで持っていかれました。

(あとで曲はマクロスF菅野洋子さんだと知ってまたもや感動。)

 

まあ、ここまではよくある話かもしれない。

最初だけよく見せて中身はまったく、といったものも多く見てきました。

半信半疑でとりあえず一話は見ようと。

 

とおもったらいきなり主人公らしき男のトレーニング場面が。

暗がりの中でイメージトレーニングするその型は截拳道ジークンドー)。

知る人ぞ知るかのブルース・リーの拳法なのです。

 

そして奥からいかつい男が「飯ができたぞ。」との呼び声が。

出てきた飯が特製青椒肉絲(チンジャオロースー)。

なんだ、中国系なのか?と思ったのもつかの間。

肉が入ってないとの罵声が。

貧乏なときはそれが普通なんだよ!との掛け合い。

ああ、これはいい意味でがっかり感の強いつかみだな、とここでも心をワシ掴みされたことを記憶しています。

 

生活感満載の主人公たち。

生きるために賞金稼ぎで生計を立てるその姿はいかにも生々しい。

キャラがかっこいいのにこんなわびしい設定のアニメは他ではなかなか見なかった。

めぼしい悪党をGETするために計画を練る主人公たち。

普通ならもう捕まえる寸前で始まってもおかしくないんだけどこのアニメは実にリアル。

情報収集に町を駆けずり回り相棒と均一連携をとる。

必死に動くその姿は賞金で肉を食べたいがため。

ああ、なんて健気なんだろう。

夢を与えるべきアニメであっちの世界も生きるのに必死です。といった嫌なメッセージが逐一視聴者の心を刺激する。

 

物語も後半戦。

ついに一人の悪党を追い詰める主人公たち。

大立ち回りのアクションも変な超能力もないために実にシンプル。喧嘩ですよ、喧嘩。

あと、たまに銃。

ほぼ現代と変わらない攻防。

主人公の一人スパイクの流れるような動き。

ここでもブルース・リーを意識したオマージュが。

声優さんは山寺宏一さん。キャラに合っていてすごくカッコいい。

 

あとちょっとのところで追い詰めたが警察と板挟みになり死んじゃう犯人。

死んだら賞金が出ないシステムのため骨折り損のくたびれもうけ。

がっかりする主人公たち。

そしていつもの青椒肉絲。

 

一話にして何とも物悲しい哀愁が漂う終わり方。

人生うまくいかないこともある。

なんて嫌な教訓。そんなことアニメで学ばなくてもいいのにね。

それでも生活は続いてくというアニメらしからぬへこんだ状況で流れ始める渋いバラード。 

このエンディングも渋すぎて世界観最高MAX。

一話を見終わった直後、

 

「これDVD出たらソッコー買うわっ!」

 

と思ったのは後にも先にもこのビバップだけであります。

DVDの発売開始が1998年。

十数年前の作品にもかかわらず今見ても面白い。

ブラックジョークとかもふんだんでちょっとお子様向けではないけどもそこがいい。

話数も適度(全26話)で一気見しやすいし。

劇場版もあるし。ちなみに劇場版は本編の続きというくくりではなく23話と24話の間となってます。

 

 アメリカでも人気で何度も再放送されているとか。

ハリウッドで実写化の話もあるみたい。

見てみたい気もするが残念感のほうが強そうで期待はしてませんが。

 

珍しく万人におすすめできる作品です。

ハッピーさは皆無ですがハードボイルドをお好みの方なら満足できるかと。

自分の好きなセリフは、主人公スパイクのライバルビシャスの

 

「赤い涙を流すがいい・・」

 

です。これが出てくる話数もちょー渋いッス!

見てない人は是非みてね! \(^。^)/