~洋画 パーフェクトワールド~へっぽこ君が映画でつぶやくの巻
光陰矢のごとく、と昔の人は言いました。
時間は有益だ。
時が過ぎるのは思っているよりも早い。
先駆者として人生経験の中からためになる名言として今なお語り継がれる素晴らしいお言葉である。
学生の頃はなんて時間は遅く流れるのだろう。
早く夏休みが来ればいいなー。なんてしょちゅう思っていたものだがいったん社会に出るとなんと時間の過ぎるのが早いことか。
まあ、ぶっちゃけ仕事をすれば楽しみなのは次の休みと給料日までの悶々とした日々の繰り返しなんで時間なんてあっという間に過ぎてるんですがね。
学生見たくイベントなんてそうそうあるわけでもないし。
そうなると思いでつくりには無理をしてでも外に行くか子供の頃の思い出しかないわけですよ。
経験値万歳ってことです。
いろんな事やっとけーって感じ。無駄に体力あるし。
そんな思い出を大切にしようっていう映画見つけました。
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「パーフェクトワールド」
名優ケビン・コスナー主演の名作です。
自分にしては珍しくヒューマン物の映画を即買いした一本であります。
あらすじを簡単に言うとケビン・コスナーは殺人犯です。
仲間とつるんで二人で脱獄します。すごく悪い大人です。
逃げた先の家で子供を人質に取って逃げます。すごくすごく悪い大人です。
途中で仲間割れをします。殺しちゃいます。ちょー悪い大人です。
逃避行は子供と二人きり。
後は野となれ山となれ。普通なら見捨てるけどね。バンバンとか撃っちゃって。
けどこの人は根っから悪ではない。
自分が悪い事をやっているのを自覚している。
確信犯的だけど思いやりもある。夢もある。
悪い事をしてきただけに世間的に悪い事は強く駄目だと言える。
反面教師の塊だよね。
もとヤンキーの先生とかがそんな感じ。
経験者の言葉はすごく響く。
そんでもってこの人犯罪者。
言葉が重くないわけがない。
子供に注意する時もなんか説得力がある。自分は脅しとか盗みとかしてるんだけどね。
子供もかわいそうでこの子の家庭は宗教上の理由でなんにもアメリカの子供らしいことをさせてもらえなかったらしい。
「それはおかしい!」
と境遇に憤りを隠せないケビン。
そこから奇妙な逃避行が始まる。
誘拐されているのにそんな悲壮感はみじんも感じさせない。
一緒に逃げるうちに駄目なことはダメと教え、楽しい事は楽しいと教えられる。
友達の様で兄貴の様。そしてある時は教師の様に。
ああ、なんてせつない逃避行。
子供は一つ一つ成長していく。楽しい時間はまさに光陰矢のごとく。
しかし彼らは逃亡中。
次第に包囲網はせばめられて行く。
追いつ追われつのその先にいったいどんな結末が待っているのだろうか。
それは見てのお楽しみ。
自分の見た映画の中でこれはいいね、と教えられる数少ない一つだと自負しております。
心が疲れがちな現代に、ささやかではありますが一時の清涼剤を。
やさしさに心が癒されます。 (/_;)